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実物を見るということ

ちょっとFC2のトラックバックテーマ「美術館・展覧会に行った事はありますか?」が面白そうなので私が好きだった展覧会について語ってみます。



美術館・博物館に行くのは好きなので、ちょくちょく見に行ったりします。
基本的にデュシャン以降の「芸術」というものは好みではないので少し古めのものの方が好きです。
象徴主義なんかはいいですね。クリムトルドンなどの幻想的な絵は好みです。

といっても基本的に日本の古い美術品が特に好きなので、美術館よりも博物館、さらに寺社にある宝物館が好きです。
関西だと京都国立博物館などは良いものを持っています。仏像もよいですが絵巻物なども充実しており、絵巻物好きとしては大いに楽しめます。

何度か言っているかも知れませんが、私は妖怪の図画が大好きです。
関係のある展覧会があると見に行ったりしますが、妖怪専門の展覧会自体はそんなに頻繁にやっているものでもないので絵巻物などを中心とした通常の展覧会の中に怪しいものを見出すのが好きです。

そういう意味では以前京都で行われた「大絵巻展」は素晴らしいものでした。
日本4大絵巻の内三点(鳥獣人物戯画・源氏物語絵巻・信貴山縁起絵巻なかったのは伴大納言絵詞)が展示されるうえ、国宝・重文などが数多く展示されました。
行く前は奈良国立博物館所蔵の「地獄絵」を楽しみにしていたのですが、その会場で想像していた以上のすばらしい絵巻を見ました。

この展覧会は大々的に宣伝されており、また一般的にも知名度、人気共に高い「鳥獣人物戯画」目当ての人ため場内は大変な混みようでした。
しかし、この会場の中で一番私が心引かれたのは、人気の高い「鳥獣人物戯画」や「源氏物語絵巻」などではなく薄気味悪く奇怪な「餓鬼草紙(東京国立博物館所蔵)」でした。
それは図版で見たものとはまったく違いました。

繊細な絵柄、餓鬼に気づかない人間たちの自然な姿。どこかユーモラスですがおぞましくも哀れな餓鬼の姿に魅了されました。
あまり人気が無いのか列は短めで、二回見ることが出来ましたが何度見ても見飽きない良いものです。
ただ、この餓鬼草子は上巻を東京国立博物館が、下巻を奈良国立博物館が所持しているのですが、東京物の方が断然良いです。

所有が東京国立博物館なので大き目の絵巻物の展覧会なら高確率で見る機会があるでしょう。
ただ、絵巻の展覧会は作品が長いので会期中、前期は上巻、後期は下巻というように展示換えをします。餓鬼草子が出る場合は東京所有の巻は高確率で前期に登場します。


他にも実物と印刷の印象の違いを感じたのは熊本に行ったときでした。
吉川観方コレクションの幽霊画を見られるということでエンドはるばる訪れました。ある程度文献でどのようなものがあるかは把握していました。正直に言うとパッとしない物が多くそこまで期待していなかったのですが、実物を見て唖然としました。

吉川観方自身が描いた幽霊画などは綺麗だと思っていたのですが、名も無い絵師が描いた物も多く、稚拙な印象を持っていました。キャプションに「素朴で力強い」という言葉がつくものです。
それが実物だと印象がガラリと変わりました。

薄暗い展示室の中、印刷物とは比べ物にならないほど凄惨な幽霊が浮かび上がっていたのです。単に変な顔と思っていた物もおぞましい姿の亡者を表していました。
綺麗だと思っていたものよりもそこまで良いとは思っていなかったものの方が迫力を増していたのです。意外でした。

油絵でも本物のほうが確かに鮮やかなのですが、そこまで差を感じたことはありませんでした。それに比べ日本画はさらに実物に不思議な迫力が出ているのです。
単に贔屓や好みの問題かもしれませんが、確かに幽霊画は恐ろしかったのです。


日本の絵は本物を暗がりで見ることに価値があるのかもしれません。

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