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蜈蚣を射るの図メイキング

蜈蚣を射るの図のメイキングです。

簡単に普段どんな感じで絵を描いているかの説明です。ブログの容量も制限があるので今回 「Flickr」という画像保存サービスを使ってみました。簡単にアップロードできるし容量も多いのでこれから漫画やイラスト以外はFlickrを利用するのもありかもしれない。

画像が多く重いので「続きを読む」にしています。



まず、今回は俵籐太の百足退治をモチーフにします。直接的には月岡芳年の「藤原秀郷龍宮城蜈蚣を射るの図」を意識しています。それをオリキャラの弓が得意な少年「びすけ」水神の少女「みづは」に当てはめます。

Wikipediaに芳年の浮世絵があるのでよろしければ見てください。
藤原秀郷 - Wikipedia

大体大まかなシチュエーションを考えます。

「水神のみづはが気に入っている池に大百足が現れ場所をとられてしまった。そこで親分のびすけ少年に泣きついたところ」

それと今回の描き方を決めます。絵と一口に言っても具体的に描くか、デフォルメで描くかなど方法によってイメージが変わります。この絵は象徴的で装飾的に描くのが目的です。そのためポーズや装飾品は見た目を重視し現実的にこの装備だと動けないとかポーズが不自然などの細かいことは考えずに見栄えのいい事を重視して創っていきます。それと習作を作ります。

こちらが習作です。普段とは違い細めの線で描いています。陰影のつけ方も普段よりも単純にしています。習作は描き方を少し変えようとした時に主に描きます。

mukam01 キャラクターの服装を決めます。上着は脱いだ方が絶対に戦いやすいのですが腰に巻いておきます。肩当は月岡芳年の絵を参考にしています。他に流鏑馬神事などの鎌倉時代の武具に形が似ているのでネット上でその辺りの画像を参考にします。
mukam02 この子は蛇神という設定があるため「清姫」を参考に服を決めます。頭に白い花飾りをつける予定ですが何の花にするか未定です。服装がややこしいため簡単に色分けをしておきます。パーツを分けるためなので実際は少し色みが変わるかもしれない。


今回はオリキャラなので衣装だけですがキャラから作る時は全体像を軽く描いたりします。ここから全体を決めていきます。


mukam03 大まかなイメージを描きます。弓を銜えるのは百足が唾に弱いから・・・というのは建前で趣味です。女の子のポーズが上手くいきません。仕方が無いのでデジカメを使い自分でポーズをとりそれを参考に描きます。バックに模様のような感じで象徴的に百足を描く予定。レイヤーごとにキャラクターを描き、構成します。
mukam04 線をある程度整理し人物だけを書き出しました。二人はこれからコミックスタジオでペン入れをするのでこれを下絵にします。パーツが下絵だけだと分かりにくいので簡単に色分けをし分かりやすくしておきます。
mukam05 背景の百足をイラストレーターで作ります。実際の百足の写真と百足紋を参考にしながら模様のように作っていきます。
mukam06 他にも波の模様や水の模様を同様に作り組み合わせます。波の模様は他にも作ったのですが、この絵に合わないので別の絵に使ってみました。練習もかねています。→鯢大明神(はんざきだいみょうじん)
mukam07 コミックスタジオで細めにペンを入れていきます。パーツごとに色を変えられるようレイヤーを何枚も使っています。元の下絵が適当だったので線画でかなり変えました。一番違うのは髪の毛の細かさだと思います。装飾的な感じにしたいので細かくくねらせました。他にも鏃が鏑矢から金属製の鏃に変わりました。鏃の丸い部分に特に意味はありませんが、飛ばすときっと音がする…かも

女の子の花飾りは睡蓮にしました。Wikipadieにクリエイティブコモンズの睡蓮写真があったのでそれを使っています。Wikipadieのクリエイティブコモンズは著作権を放棄した写真が多いので上手に使うと便利です。
mukam08 コミックスタジオは色マスクを作るのがとても楽なので色マスクを塗り分けています。パーツごとに塗り分けているのが色マスクです。1レイヤーにつき同系色でまとめています。色使いが悪いですが、調整は次のSAIでするので派手な色で色分けをしていきます。

この画面はペイントソフトSAIにデータを持ってきてそこに百足素材を組み合わせています。
mukam09 すこし遠景にしてみました。線画を縮小したためマスクと線画の間に隙間が少し開いて困りました。背景にうっすらと和風の素材を使っています。後で服に素材で模様をつけていきますが、自作で無い素材はなるべく主役にならないようにしたいです。
mukam10 色の調整をしました。かなり落ち着いたと思います。百足には金箔のテクスチャを貼っています。人物や背景の模様の配置を少し変え、背景も適当に色味を変えましたがこれから人物を塗っていこうと思います。

でもこのままだと背景が鬱陶しいので少し背景を薄くしたいと思います。
mukam11 大体大まかなところが塗れた段階です。細かい模様をつけるところは後に廻しています。女の子の白い着物の模様が気に入りません。後で書き直します。南宋の仏画のように薄い布が透けたような感じを出したくて上着を薄くしました。陰影は大まかにつけ、グラデーションをブラシでつけています。女の子の髪はもっと赤くしようと思ったのですが、ピンクの方が可愛いので薄くしました。
mukam13 ここで模様が必要な衣服を塗っています。拡大して見える程度に薄っすらと具足や肩当、着物に模様をつけました。他にも線画と色面との間に開いた隙間を埋めるとともに人物を強調するため人物の下に青色でマスクを敷いています。マスクは少し人物より大きめなので太い線で縁取りしたようになっています。

百足にも同様に縁を作りました。ついでに目玉を抜きました。背景に薄く和紙のテクスチャを貼っています。グラデーションは自動的に作ると機械的なのでブラシで作ります。そうしたレイヤーを重ねて色の調整をしています。
mukam12 ついでに手前の波も同じような処理をしました。背景が明るくなっているのは色々試しているからです。百足は色にむらをつけています。
mukam14 女の子の白い着の模様を控えめにしました。上部が気になるので雲を足しました。雰囲気的には完成に近づきましたが、所々目立ちすぎて鬱陶しいところが気になるので画面をもう少し押さえたいです。百足が赤すぎ雲が黄色すぎるのがて目立っています。全体のイメージカラーが青なのでもう少し青く統一感を出したいところです。

他にも色んなテクスチャを試したのですが、今回のこの絵はある程度CGっぽさを残そうと思ったのでテクスチャは控えめにすることにしました。私は和紙・金箔・壁のテクスチャを最後によく貼ります。

 

【完成】

判子を押します。ついでに弓矢を光らせました。最後に某所でアドバイスをしてもらったのでそれを踏まえた反省点。

  • 全体的にごちゃごちゃしすぎた。(空間が狭い)
  • 百足は完全に背景の模様にしてしまったほうがよいかも
  • 服ももう少し装飾的に処理
  • 素材はもっと手書き感のあるものを作る
  • 陰影のつけ方に工夫(特に顔)
  • 明度差を意識する

実際は何日もかけて休み休み描いています。私は基本的にセンスが足りないため、勢いで描くと変な色のものや形の物が出来ます。だから一晩寝かせたり何回も冷静になってチェックしてようやくまともな色使いになります。

私はもともと形ばかりを描くタイプなので陰影はとれても色はまったくうまく使えませんでした。またデザインは色のセンスが悪いとよく言われ、自分でも変だとは思いつつ何が悪いのかよく分かりませんでした。自分で言うのもなんですが、PIXIVをやりだして一年ずっと色を特に意識してきて以前よりは随分ましになったと思います。たまに色を褒められるととても嬉しいです。

いつか色の構成だけで魅せる絵を描けるようになりたいです。



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