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『百鬼夜行絵巻の謎』の講座に行ってきた

芦屋で行われた小松和彦先生の講座に行って来ました。

今回の内容は先生が出版された『百鬼夜行絵巻の謎』についてです。本を読んでない人にも分かる様に丁寧に解説してくださいました。ちなみに『百鬼夜行絵巻』は様々な妖怪が行進する様を描いた絵巻の総称です。その中でももっとも有名だといわれているのが京都の大徳寺真珠庵が所蔵する「真珠庵本」と呼ばれる作品です。

通常はこの絵巻を中心に百鬼夜行絵巻の系譜を考えていくのですが、小松先生は「日文研本」と呼ばれる「真珠庵本」とは内容が重複せず、最後に黒雲が立ち込める絵巻を入手したことにより、「真珠庵本」はあくまで数ある摸本の一つに過ぎないのではないか、もっと別の絵巻を重要視するべきではないかという考えに至り、数多くの百鬼夜行絵巻の内容を比較した研究を行いました。その結果がこの本なのです。

内容は『百鬼夜行絵巻の謎』を読めばそのままなので興味のある人は是非読んでください。最後にアマゾンへのリンクがあります。ふんだんにカラー図版が使われていて絵を見るだけでも楽しめます。

著作権的に講座の内容はどこまで書いちゃいけないのか良く分からないので講座本来の内容とは少しずれた、個人的に面白かった話をいくつか書いてみます。問題があれば記事は削除します。それとうろ覚えだからちょっと違うかもしれないけど細かいことを気にしてはいけない。

  • 「日文研本」は通常300万だった物が安売りされ200万ちょっとで買ったけど京極先生によると今なら1000万で売れそう。
  • 絵巻は研究者でもなかなか見せて貰えない。東京国立博物館の絵巻なんかは特に研究者が見るたびに痛むので現物はなかなか見せてもらえない。
  • 今回はこちらが絵巻の撮影をプロに依頼し、全額負担するという条件でたくさんの絵巻の写真を手に入れた。ものすごくお金がかかった。
  • 今のところ集めた絵巻のデータは60本ぐらいだけど一般の人からも写真を提供してもらったりしてこれからもどんどん増えるだろう。
  • 「真珠庵本」の絵は原在中に似ている。
  • 百鬼夜行の伝統を考えると付喪神のみの「真珠庵本」は特殊で様々な異形が混じっている絵巻のほうが日本人の妖怪観に近いんじゃないか。
  • 出版の時、出版社に色々融通してもらい、通常の新書は巻頭にしかカラーが無いのに、重要な絵図をしっかり見せるためふんだんにカラーページを入れてもらった。そのため印税がちっとも入らなかったが、最近増版されて少し入ってきた。

だから新書とは思えないカラーの多さだったのかと納得しました。『百鬼夜行絵巻の謎』はあのお値段であのカラーさは破格です。小松先生の研究のために是非買いましょう。

受講生の年齢層は結構広いみたいでご年配の方から若者まで幅広くいました。ただ、講座の後サインを貰いに言ったのは若者が多く小松先生のファン層のようです。もちろん私もですのでばっちりサインを頂きました。サインに「妖怪天国」とはいかす。

それとこの夏、国立歴史民俗博物館と国文学研究資料館で『百鬼夜行の世界-百鬼夜行絵巻の系譜-』展をするそうです。しかもこの展覧会は研究の成果を発表する場らしく「真珠庵本」だけでなく『百鬼夜行絵巻の謎』の本の中で触れられている主要な絵巻が一同に会するらしい。こりゃ行かねば!

この展覧会で出た図録は展覧会の後、角川から出版されるらしいです。装丁が少し変わる程度だそうですがどうせなら展覧会で入手したいです。もちろん行くつもりだけど遠いから民博あたりで図録だけでも先に買えたらいいのにな。

このブログでもこの夏のイベントをまとめたのでよかったら参考にしてください。

【妖怪小ネタ】夏休み妖怪イベント

 

あと講座の内容とは関係ないですが小松先生曰く「大化」は火の玉かもしれないらしい。私としてはもし火の玉なら周りに火炎をまとっていると思うので違う気がするのですが、大化の謎は深まるばかり・・・だがそれがいいのです。

本のリンクです。アフェリエイトが嫌いな人はググってね。

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( 2009/07/28 20:48 ) Category お出かけ | TB(0) | CM(0) | top↑
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