坊譚

妖怪イラスト&漫画ブログ

妖怪図鑑:目次
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一本だたら

【よいこの妖怪図鑑】

もし、紀伊半島の山中に行くことがあれば「果ての二十日」と呼ばれ恐れられている十二月二十日だけは絶対に避けたほうがいい。何故ならその日は一本だたらが現れるからだ。

一本だたらは一つ目で一本足の姿をした山の妖怪だ。一本しか足がないにもかかわらず、器用に宙返りをしながら歩くという。雪の日ならその奇妙な足跡が見られることだろう。

「果ての二十日」その日さえさければ問題はないが、もしそれを破り山中で遭遇すればその皿のような目で見つめられたものは動くことも出来ず、為す術も無く巨大な足で踏みつけられて、愚かな禁忌を破った者は息絶えることであろう。

また、一本だたらを猪笹王という大猪の霊が化けたものとする説もあるが、定かではない。

古来より山の神は一本足とされているが、一本だたらも一種の山の神なのであろう。

【妖怪図鑑大人向け解説↓】
大分遅くなりましたがリクエストを頂いた一本だたらです。

イラストの参考元は国立民俗博物館にあった山の神の像です。

説明は他に補足すれば、河童が山に入ると一本だたらになるという説や人に害を与えないという話もあります。

人を動けなくして踏みつける云々の話は私の思いつきなので信じないで下さい。

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( 2010/07/14 21:38 ) Category 妖怪図鑑 妖怪 | TB(0) | CM(0) | top↑

烏天狗(からすてんぐ)

【よいこの妖怪図鑑】

天狗は高慢な僧侶が死後になる妖怪と言われている。

その中でも烏天狗は人間とカラスの間のような姿をしたものを呼ぶ。一般的には赤ら顔に鼻高天狗のよりも下位にみられ、高鼻天狗を「大天狗」、烏天狗を「小天狗」や「青天狗」と呼ぶことがある。

だが古く天狗は鳶などの肉食性の鳥類の姿を持つことが多く、大魔王と称される崇徳上皇の姿は金色の翼を持つ鳶である。また下鴨神社などで金鳶と八咫烏を同一視している点からいっても、高鼻天狗より一段低く見て侮るのは間違いであろう。

烏天狗は山岳で修業をする修験者の姿をしていることからも分かるように、山中で怪異を起こす妖怪である。山の中で木の倒れる音だけがする「天狗倒し」や突然小石が降ってくる「天狗つぶて」などの妖術で人を惑わすこともある。また人間の子供さらうこともありこれを「天狗隠し」という。

だが、人間に対して親切な面もあり、守り神としてあがめられることも多く、義経の幼少期に剣術を教えたという伝承もある。生前は高慢である点をのぞいては修行を積んだ僧であるため、非常に優れた法術を使えるのだろう。

近代でも富山県では日中戦争の時、村々のカラスが烏天狗として戦地に向かい兵隊を守護したという伝承が残されている。

烏天狗とは山の怪でありながらも山の神に近い存在なのかもしれない。

【妖怪図鑑大人向け解説↓】

リクエストを頂いた烏天狗です。烏天狗が好きなのでちょっと贔屓してます。内容は大体「怪異の民俗学5」からとっています。鬼や河童や天狗などの広く知られる妖怪は様々な要素が混じるので説明するのが難しいです。

天狗のことが書かれた最古の文献日本書紀では「天狗=彗星」となっていますが、それは現在の天狗にはあまり関係ないんじゃないかと思います。それよりも大鏡などで鳥の姿をした怨霊などが登場するのですが、その辺の方が関係あるのではないかと思います。

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( 2010/04/22 19:03 ) Category 妖怪図鑑 妖怪 | TB(0) | CM(2) | top↑

にがわらい

【よいこの妖怪図鑑】

にがわらいは人を不愉快にさせる笑みを浮かべる気持ちの悪い妖怪だ。

あるところに手癖の悪い男がいた、父の店の品をくすねても決して認めずへらへらと笑って誤魔化していた。父親は彼を甘やかしていたため、決して息子がそのようなことをしたとは信じず、店のものは苦々しい思いをしていた。

ある日、男がいつものようにスキを見て店の品をくすねた。すると犬のような生き物が男を馬鹿にするような笑みをニヤニヤと浮かべてこちらを見ているではないか。男は薄気味悪く思いその犬を追い払った。

だがその次の日、またその次の日も、男が悪事を働くと、その犬が男を見て笑っている。ついにはとうとう気がふれてしまったという。

その犬の姿は男以外には見えなかったそうだ。

【妖怪図鑑大人向け解説↓】
松井文庫の百鬼夜行絵巻より「にがわらい」です。定番の百鬼夜行絵巻の妖怪に名前をつけたもののようです。
上記のでたらめな作り話に一番苦笑しているのは私です。本当に、何も思い浮かばなかった…

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( 2010/03/15 19:16 ) Category 妖怪図鑑 妖怪 | TB(0) | CM(0) | top↑

神社姫(じんじゃひめ)

【よいこの妖怪図鑑】

妖怪の中には件・アマビエなど予言をするものもいる。そしてそれは人間たちの運命に大きな影響を与えるのだ。

この神社姫という妖怪は人魚の仲間なのだが、これも予言をする妖怪の一種なのだ。

一八一九年四月十九日、肥前の国のとある浜に現れたという記録が残されている。
その姿は美しい女性の顔に角が生え、蛇のような体であったという。その身の丈は約六メートルあまりあり、周囲の人々は大変驚いたそうだ。そしてこのようなことを告げたのである。

「私は神社姫、竜宮の使いです。当年より七年の間は豊作ですが、同時に虎狼痢(コレラ)が流行り、多くの人々がなくなるでしょう。しかし、私の姿を見れば難を逃れ、さらに長寿を得ることが出来ます。ここにいない者たちのためには私の姿を描きそれを配りなさい。」

このように語ると再び海へと帰っていったのであった。

その後、この予言が成就したことは言うまでもない。

人魚を食べると不死を得る、などとも言うが見るだけでも長寿を得るとは大変ありがたいものである。

【妖怪図鑑大人向け解説↓】

本当に予言が成就したかは知りません。特に捏造というほどの事はしてないです。
私が参考にしたのは「日本の幻獣」にのっている大神社姫の図です。妖怪事典とほとんど同じことを書いているのですが、こちらは新潟の話になっています。

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( 2010/01/15 23:14 ) Category 妖怪図鑑 妖怪 | TB(0) | CM(2) | top↑

真平(まっぴら)

【よいこの妖怪図鑑】

夜道を歩いていると、どこからともなく「ごめん、ごめん」と気持ちの悪い声が聞こえる。それは真平(まっぴら)という妖怪の仕業であると言う。それにはこのような話があるという。

昔、真平(しんぺい)という職人がいた。彼には生き別れの妹がおり、それを探し続けていたがとうとう見つからなかった。

ある時、真平は旅に出た夫の帰りを待つ人妻に横恋慕した。彼は亭主は死んだと女性を騙し、強引に妻にした。しかし亭主が帰った来たとき騙されたことを知った彼女は自殺をしてしまう。その時、真平は彼女が身につけていた守り袋で生き別れの妹と知るが、直後、亭主に殺されてしまった。

その後、夜道を歩いていると、「ごめん、ごめん」と気持ちの悪い声が聞こえるという噂がたった。

ある時、先の話の亭主が夜道を歩いているとそのような声が聞こえてきた。不思議に思い声の方に行くと犬のようなものが地面に這いつくばり、謝っていたという。

薄気味悪く思った男はその犬を切りつけると消え、その後は何事も起こらなかったという。

まことに業の深い話である。

【妖怪図鑑大人向け解説↓】
「続・妖怪図巻」の化物づくしに登場する図のみの妖怪です。
すべて捏造設定です。
犬っぽい姿をした「まっぴらごめん」と関係のある妖怪ということしか分からないので、四谷怪談の直助と袖の話をモチーフにしました。

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( 2009/11/12 23:49 ) Category 妖怪図鑑 妖怪 | TB(0) | CM(1) | top↑

ぬらりひょん

【よいこの妖怪図鑑】

ぬらりひょんは岡山の海に出ると言われる海坊主の一種だ。

漁師が海で漁をしていると人の頭のようなものが水面に浮かんでいることがある。水死体かと思いそれを取ろうとするとヌラリとかわし、海に沈む。そしてすぐまたひょんと浮かんでくる。

何度やっても取ることが出来ず、夢中になっていると次第に天気が崩れ、嵐に巻き込まれ難破してしまうという。

この妖怪は昔、欲深い漁師に騙され海に沈められた薦憎が妖怪になったものだと言われ、これが現れる前には笛の音がするそうだ。

漁をする時は気をつけよう!

【妖怪図鑑大人向け解説↓】

岡山の海坊主です。本当は特に害は無く、海上に人の頭ほどの玉が浮いていて、取ろうとするとヌラリヒョンとその手をかわし、人をからかうだけの妖怪です。絵は全生庵の「一節切の幽霊」を参考にしています。笛とか難破するとかその辺は創作です。

追記:そういえば、鬼太郎で有名なぬらりひょんは石燕の絵では「ぬうりひょん」なんですね。古文書読解は難しいです。

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( 2009/10/29 22:24 ) Category 妖怪図鑑 妖怪 | TB(0) | CM(0) | top↑

迷い家(まよひが・まよいが)

【よいこの妖怪図鑑】

「まよひが」とは「隠れ里」とも呼ばれる遠野に伝わる伝承だ。

山の中、道に迷った旅人が偶然にたどり着くと言われている。

常人が入らないような深い山奥に突如立派な屋敷が現れ、そこに入ると誰もいないのに、つい今まで生活をしていた気配だけがあるという、何とも不思議なものである。

さらに屋敷を訪れた者は、何か一つ持ち帰ってもいいという。そしてそれは持ち主に必ず幸運を授けるのだ。

ある女はまよひがに訪れたものの恐ろしくなり逃げ帰ったが、後日、川で洗濯をしていると赤いお椀が流れてき、それで穀物を計ると穀物が減らず、大金持ちになったという。

ただし、この屋敷にもう一度行こうとしても二度と見つかることはないのだ。ひょっとすると人の世とは別の世界に存在しているのかもしれない。

【妖怪図鑑大人向け解説↓】
妖怪というか怪異ですが、創作で扱っていることもあり、まよひがの説明は必要だと思い図鑑に入れました。
一度行ってみたいものです。

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( 2009/09/15 06:01 ) Category 妖怪図鑑 妖怪 | TB(0) | CM(0) | top↑

おとろし(おどろおどろ)

【よいこの妖怪図鑑】

おとろしは別名『おどろおどろ』ともいい、廃神社に住み着く妖怪だ。

肝試しに丑三時に廃神社に行くような不信心な者の上に落ちてきて、その真ん中の髪の毛で血を吸い取るという恐ろしい奴だ。

どうしても夜中、廃神社の鳥居を潜らなければならない場合は、鳥居の上に石を乗せるといいという。そうすることによりおとろしの居場所を無くすのだ。

神社で鳥居の上に石を乗せると願いがかなうという俗信があるが、それはこのことからきているのであろう。

【妖怪図鑑大人向け解説↓】
百怪図巻やら石燕の画図百鬼夜行などに登場する図のみの妖怪です。
『東北怪談の旅』に不信心なものが山門を潜ると大きな腕み上げられたという話があるそうですが創作らしいです。

あと、鳥居の上の石の話は嘘です。

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( 2009/09/09 20:48 ) Category 妖怪図鑑 妖怪 | TB(0) | CM(2) | top↑

尼天狗(あまてんぐ)

【よいこの妖怪図鑑】

天狗は男しかいないと思われているが、女も天狗になるのだ。これを尼天狗という。

平田篤胤の「古今妖魅考」には驕慢な女が死後尼天狗となると記されており、有名な清少納言も驕慢であったため尼天狗になったそうだ。

尼天狗の外見は尼のような姿で、左右の手に羽を生やし、化粧をし、頭に蔓をかけて体は衣を着て紅の袴を履き、肩には袈裟のようなものを懸けているという。

さらに薄衣をかけて、虚空を飛ぶと記されている。

また妖術にも長けており男を女に、女を男に変えたりする妖術を使う。

「稚児今参り」という話では天狗に攫われた恋人を探す姫君を助け、二人の恋の成就を手助けする場面がある。

自らも女性として苦労した分、同性には親切なのかもしれない。

【妖怪図鑑大人向け解説↓】

尼天狗は文献では「古今妖魅考」や「源平盛衰記」に記述が見られるそうですが、絵巻では「稚児今参り」に登場するそうです。絵が欲しかったのですが、入手した資料に尼天狗の図が無かったので文献から想像しました。

「古今妖魅考」の記述はもう少し具体的に言えば、

『頬は天狗のようであっても、頭は尼法師である。左右の手に羽を生やしていても、体は衣に似たものを着て、肩には袈裟のようなものを懸けている。また天狗となっても尼法師は頭に蘰をかけ、紅粉白物のようなものを頬につけている。大眉をつくって、黒い鉄漿をつけている者もいる。紅の袴に薄衣をかけて、虚空を飛ぶものもいる』

だそうで顔も鳶みたいですが、個人的な趣味で人間的にしてみました。
蘰が良く分からなかったのですが、相良飛び葛という植物が別名「優曇華」というありがたい植物らしいのでそれをつけてみました。

男を女に、女を男に変えたりする妖術を使うという話は、古くに天狗の使うといわれていた妖術で、性別は関係ありません。
参考文献は「怪異の民俗学 天狗・山姥」です。

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( 2009/09/04 20:35 ) Category 妖怪図鑑 妖怪 | TB(0) | CM(1) | top↑

ウスケ(うすけ)

【よいこの妖怪図鑑】

昔ある所に酒造りに情熱を捧げる男がいた。

彼は新しい酒を作ろうと試行錯誤していたのだが、原料とする大麦がいつの間にかなくなっていて一向に酒を完成させることができない。

この事を不思議に思った彼はある晩、こっそりと麦を見張っていた。すると見たことも無い奇妙な化物が麦を食べているではないか!

怒った男は化物と数年に渡り格闘を続け、ようやく倒すことが出来たのであった。こうして、無事男は琥珀色の素晴らしいお酒を完成させたのである。

この化物をウスケといい、現地には今でもこれを讃えた記念碑が建っているという。

【妖怪図鑑大人向け解説↓】
超マニアックな妖怪というリクエストを頂いたので「ウスケ」を描いてみました。どちらかといえば妖怪というよりトリビアかもしれない。
参考リンク→サントリー お酒・飲料大事典

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( 2009/09/01 06:08 ) Category 妖怪図鑑 妖怪 | TB(0) | CM(6) | top↑

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